泌尿器科女医の「ほのぼの日記」

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zoom RSS 辻井伸行 「ショパン・リサイタル」 と、中学生の思い出!!

<<   作成日時 : 2016/02/12 00:34   >>

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今年2回目のコンサートは辻井伸行さんの「ショパン・リサイタル」

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平日夜だったので、いつものようにギリギリで駆け込んだ札幌コンサートホールKitara

それでも、コンサートのパンフレットと、カフェスタンドでパークホテルのレーズンパンを購入する時間がありました

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Kitaraは、奥のクロークの方が空いているので

そこでコートを預けて、その横のスタンドでパンを購入し、最後にパンフレットを購入して席に着く、というのが私のルーチン



辻井伸行さんのコンサートは、BBCフィルとの共演のラフマニノフも含めて、4回目


今回は 「ショパン・リサイタル」 なので私の愛するショパンの曲ばかり


ホントに幸せすぎる!!




プログラムは

3つのワルツ「華麗なる円舞曲」作品34 ワルツ第2番、第3番、第4番

12のエチュード 作品10

4つのバラード 第1番、第2番、第3番、第4番


アンコールは

ショパン 「ノクターン 第20番 遺作」

辻井伸行作 「風の家」

リスト 「ラ・カンパネラ」




ショパンのワルツはウインナワルツとはちょっと違う趣で

舞踏会というより、サロン風というか、洒落た雰囲気でステキなんですよねぇ・・・

今回演奏された第2番は私も大好きな曲

ワルツというと第6番 「小犬のワルツ」 が有名だけど 

第4番は 「小猫のワルツ」 と呼ばれていて、軽やかで速い動きの曲

私が一番好きな 「第14番 遺作」 は、今回演奏されず・・・、残念




エチュードは 「練習曲」 ですが

ショパンは作曲家としてだけではなく、演奏家としても一流だったけれど

手が小さいという弱点があって、それを克服するために作ったのが 「練習曲」

とはいえ、ただの指の訓練ではなく、豊かな響きという音楽性も追求して

ショパンの練習曲は芸術作品になったのです




小学校の頃に行ったコンサートで、グレゴリー・ソコロフの 「英雄ポロネーズ」 を聴いて以来、ショパンに恋していたワタシ

ショパンの生涯を記した 「祖国へのマズルカ」 が愛読書

ピアノは好きだったけど、反復ばかりの練習曲が嫌いだった私は

中学校の頃はいつもショパンのエチュード第3番 「別れの曲」 を弾いていました

この曲は右手の中指、薬指、小指の練習のための曲

そして、エチュード第12番 「革命」 は左手の大きな動き、細かい動きの練習曲

右手の薬指と小指、そして左手指が弱かった私にとって

「別れの曲」 と 「革命」 は、つまらない練習曲を越えた練習曲でした

同じ鍵盤でも、指によって音が違うんだなぁ・・・、なんて感じて

指の個性と役割を大切にしていたショパンは本当にステキ・・・



そういえば、練習曲ではないけれど

ショパンの 「幻想即興曲」 は、左手で6連音符を弾きながら、右手は16分音符を弾く

つまり、1拍の間に左手で3音弾きながら右手で4音弾く、というもの

この曲を弾くときは、右手と左手を合わせようと思わず

別々の曲として弾くしかなくて・・・

難しかったけれど、私はとても好きでした

ピアノというのは、左右の脳を同時に活性化するには最適な楽器ですねぇ・・・



ところで、バラード第1番は、羽生結弦くんのショートプログラムの曲として有名になりましたが

ショートプログラムでは編集されているので、是非全部を聴いてほしいですねぇ・・・

最近は通勤途中にiPodでショパンを聴くことが多いけど

バラード第1番は、聴いているうちにいつも胸がドキドキして・・・

始まりは静かで、少しずつ盛り上がって・・・、こみ上げるものがありますねぇ



アンコールの自作曲 「風の家」 は

ショパンがジョルジュ・サンドと暮らしたマジョルカ島の家を

辻井さんが訪れた時に作ったもの

爽やかな、希望を感じる曲でした




辻井伸行さんのショパンはいつもながら素直に響いてきます

私の感性で評価するのも恐縮ですが、それしかできないので・・・

辻井さんは目が見えないことで、会場の雰囲気を視覚以外の感覚で受け止めて

自分の感性の中のショパンの世界に没頭することができるのではないか、と思ったりします

ピアノを弾く上での視覚の役割は、楽譜と鍵盤を見ることだけですが

私程度のピアノ技術でも、慣れた曲は目をつぶっても弾くことができました

実際、子供の頃、発表会の前に高熱を出して寝込んでしまった私が

真夜中に眠ったまま発表会の曲を弾いていたことがありました

しかも、ミスタッチなく・・・

熱にうなされながら、発表会が心配だったのでしょうねぇ・・・

家族はびっくりしていましたが・・・

それを考えると、一流のピアニストにとっては、ちょっとした確認作業以外には視覚は必要ないような気もします

むしろ、見えることで自分が弾いている姿を気にしたり、集中力を削がれることが視界に入るかもしれない・・・



な〜んて、またまた、話が長くなってしまいましたが


ショパンのことになると、話は尽きませんね

私が勝手に恋してる人ですから・・・




最後に、ちょっとだけおまけ


最近母が写真を整理していたら、私の中学生の時の写真が出てきました

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ピアノの練習部屋と、私の自室で父が撮ってくれたもの

すっかりセピア色になって

パソコンで色の修正をしてみたけれど、お気に入りのスリッパのマゼンタ色が再現できず・・・

今でこそ、デジタルカメラでいくらでも写真が撮れて、すぐに見ることができるけれど

当時は、どんな風に撮れているかなんてわからず、カメラの前ですましてる

単身開業医だった父は、平日は不在、休日はゴルフで、あまり会うこともなかったのに

なぜこのような写真があるのかわからないけど

当時喘息であまり遊びまわることがなかった私を思ってくれたのかもしれず・・・

父が新しいカメラを買ったばかりだったのかも・・・



私の人生の中で唯一の文系時代

もしかして、一番賢かったかも・・・

木登りや、屋根に上ることもなく

ピアノの部屋にこもって、ショパンのワルツの全曲連続演奏に挑戦したり

ルービンシュタインのショパン曲集のレコードを聴いたり

深夜放送で洋楽を聴いたり

小説を読み耽ったり

三島由紀夫の自殺の意味を友人と語り合ったり・・・

ソクラテスやニーチェ、キェルケゴールを読んで哲学少女のふりをしたり



今思えば、私の人生で一番地味だけど、一番穏やかで、幸せな時代だったような気がしますねぇ・・・


私という人間の基礎ができた時代、のような・・・



もし、タイムマシンがあったら、私は中学生に戻りたい・・・



辻井さんのショパンを聴きながら


そんなことを考えてしまいました




過去の幸せな時間ばかり振り返ってはいけないけれど



人生の中で最も幸運なことは、幸せな子供時代をもつことである



アガサ・クリスティーの言葉を思い出して


幸せな子供時代を持てたことと


幸せな時代の写真を残してくれた父に



今更ながら、深く感謝したのでした・・・





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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
おはようございます。ハイレベルのテクニックを身につけているからこその興味深いお話しを聞け、本当によかったです。毎日のように、子供への虐待、いじめが報道され、悲しみ憤りをおぼえております。「人生の中で最も幸運なことは、幸せな子供時代をもつことである。」全ての子供がこうあって欲しいと願わざるにはいられません。御自愛ください。
気仙のまっさん
2016/02/13 07:28
気仙のまっさんさんコメントありがとうございます
もう40年も前の話で、失礼しました
本当に好きだったピアノをやめてしまった罪悪感で、大学生のころから20年間はピアノに接することも、クラシックのコンサートに行くこともなく過ごしていました。
でも、40歳頃に盛岡でサイレント機能付きピアノを買って、ジャズピアノを習いながら少しずつショパンを練習しました。
仕事が終わって、ピアノを弾いている時間が私にとって癒しの時間でしたね
全くの自己満足で、人様にお聴かせでいるような腕前ではありませんが・・・
でも、そんな時間を持てるようになったことは、子供の頃にピアノを習わせてもらったお蔭だと思っています
私が幸運だったのは、私が興味を持ったことや進路に対して両親が一度も口を出さなかったことかもしれません。
自分で決めたことは自分で責任をとらなければならない、と自然に思えるようになったので・・・。
放任主義のようで、ホントはいつでも見守ってくれていた、という事に年をとってから気づきました
ほのぼの
2016/02/14 15:48
ピアノまたはじめたらどうですか?たのしいよ。私は教会礼拝にてパイプオルガンとかピアノ弾いてますよ。
太朗冠者
2016/02/15 17:26
太朗冠者さんコメントありがとうございます
パイプオルガン、素敵ですね〜
私はクリスチャンではないので教会に行くことはないですが、パイプオルガンの音は好きです

今は忙しすぎて、ピアノを弾いている時間がとれないのですが、もう少し落ち着いたらまた始めたいと思います
ほのぼの
2016/02/16 23:48
先生のお父さんにたいする思いとお父さんが娘にたいする思いやりとても素敵です。


私は娘がいますが、何かしてやった記憶はありません。


素敵なピアノの思い出良いですね。


私もピアノの曲は好きで、ショパン・ラフマニノフ・チャイコフスキーをたまに聴きます。


グリーン
2016/02/19 11:36
グリーンさんコメントありがとうございます
父が自宅に戻ってくるのは土曜の夜から月曜日の朝までで、夏はゴルフに行っていたので、一緒にいた時間は短かったですね。
子供の頃は寂しくて、「なんでなんで」が口癖だった私は、父にとって扱いにくい子供だったかもしれません。
でも、年をとってみると、楽しい思い出が沢山残っています。

なにより、こうして、やりたいようにやらせてくれたことは本当にありがたいことだと思っています。
今思えばスーパーマンのような父でした

グリーンさんは何もしてあげていない、と思っているかもしれませんが、娘さんの中には楽しい思い出が沢山残っていると思います

小学校の頃は一台のピアノで妹と私が練習していたので、中学の時にグランドピアノを買い足してくれた時は本当に嬉しかったですね{%ありがと(チカチカ)hdeco%
グランドピアノの前に座っている時がホントに楽しくて、休みの日には暗くなるまで夢中で練習していたこともありました

ラフマニノフとチャイコフスキーのピアノコンチェルトは大好きです。
ラフマニノフ自身が弾いているピアノコンチェルトのCDは感動ものです
ほのぼの
2016/02/20 23:33

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