泌尿器科女医の「ほのぼの日記」

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zoom RSS 「嫌われる勇気」 アドラー心理学とは・・・

<<   作成日時 : 2017/01/19 17:02   >>

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木曜日22時、フジテレビ系列で始まった 「嫌われる勇気」 を見てみました〜

ドラマの原作は、医師であり心理学者であったアルフレッド・アドラーの思想をまとめた 「嫌われる勇気」

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この本は、アドラー心理学の研究者である岸見一郎さんの原案を、

ライターの古賀史健さんが対話形式にまとめたもの



私がアドラーに興味を持ったのは、NHKEテレの「100分de名著」という番組

この番組は25分の番組で、4回100分で1冊の本を読み解く、というもので

昨年2月に、4週にわたってアドラーの 「人生の意味の心理学」 がとりあげられました

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当時、すでにアドラーブームだったらしいけど

世の中のことを知らない私は、そんなことも知らずに・・・




人はどうしたら幸せになれるか・・・

アドラー心理学を知れば、あなたも明日から幸せになれる


やっぱり、幸せになりたいですからね・・・




アドラーによると

「すべての悩みは対人関係の悩みである」


つまり、他者からどう思われるか、という事がすべての悩みの原因であって

地位や名声、外見の悩み、友情や恋愛の悩み、孤独感でさえ、他者の存在があるからこそ感じるもので

世界中に自分一人しかいなければ、感じることもないですからね



そして、他者から認められたい、褒められたいという 「承認欲求」 が満たされない時

人は劣等感を抱いてしまい

結果的に、他者の期待に応えるためだけに生きてしまうことに・・・



アドラー心理学の前提は 「他者からの承認を求めることを否定する」 ということ

他者からの評価ばかりを気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになるので

他者の期待など満たす必要はない、ということです


例えば、親の期待する大学に行って、期待する職業に就くということは

それが本人の意志で決められたことでなければ、親の人生を生きていることに・・・

でも、その選択によってもたらされた結果は、

最終的には、自分で引き受けなければならないですからね・・・



「承認欲求」 を持つということは、周りの人から良く思われたい、

嫌われたくない、ということなので


「承認欲求」 を捨てて、自分の人生を生きるためには

「嫌われる勇気」 が必要なのです



ただ、ここで、大切なことは

自分が他者の期待を満たすために生きているのではない、ということは

他者もまた、自分の期待を満たすために生きているのではない、ということなので

相手が自分の思い通りに動いてくれなくても、仕方ないですね




ところで、ドラマの内容は

生まれながらにして、アドラーの考えが身についている女刑事 「あんどう らんこ」 が

他者の評価を気にせず、自分流の捜査で殺人事件を解決するという内容

ドラマの中では、犯罪心理学の教授が、新米刑事にアドラーの教えを説きながら

物語が進んでいく、という設定


その教授の最初の言葉が

「18℃の井戸水を、夏は冷たいと感じ、冬は暖かいと感じる

つまり、人はいつも主観で生きているのだ」


確かに、一つの事実に対する感じ方は主観的なもので、

個人差があるのは当然だけど

でも、世界や他人を変えることはできないから

自分が生きにくいと感じたら、自分を変えるしかないのかもしれませんね



それにしても、主人公の 「あんどう らんこ」 がマイペース過ぎて

本当にこれが幸せなのだろうか・・・

そんな疑問も沸いてくるけど

まだ、第1回なので、今後の展開に期待しましょう




アドラーの思想は、勿論 「嫌われる勇気」 だけではありません


例えば、この本の中にも書いてある 「過去のトラウマは存在しない」 ということ

過去の経験自体は意味を持たないものだけれど

現在の自分が、過去の経験に意味を持たせているだけ、という考え方


過去のトラウマのために、こんな自分になってしまった、とか

嫌な思い出のために、自分の行動が制限されていると思い込んだり・・・

でもそれは、今の自分を正当化するために、過去に意味を持たせただけ、なのです


つまり、過去は現在の原因ではなくて

過去の不幸な出来事が、今の自分の免罪符にはならない、ということですね




私自身も、過去のトラウマ、と思いこんでいた出来事のために

30年近くも訪れることができなかった場所があったけれど

去年、ついにその場所に足を踏み入れることができたのです

しかも、その瞬間は、ごく普通に過ぎていって

当然、その前と後では何も変わりはないけれど

私にとっては、とても貴重な出来事でした


そのきっかけを作ってくれた友人には

心から感謝・・・です




だから、過去は捨てて、未来のことだけ考えて自分を変えていけば良いのです

人はいつでも変われるけれど

変われないのは

自らが 「変わらない」 という決心を下しているにすぎないから

「変わろう」、と決心さえすれば、いつでも変われるはず


でも、自分を変えるには勇気が必要で

それが、「幸せになる勇気」・・・





「嫌われる勇気」 という本の終わりに書いてあった言葉が印象的でした


それは 「ダンスするように生きる」 



人生は、山登りのように目標を決めてひたすら上り続けるものではない、ということ

もし人生が山頂にたどり着くための登山だとしたら、

人生の大半は「途上」になってしまいます

もし山頂にたどり着けないまま人生を終わってしまったら

「途上」 のまま終わってしまうことに・・・



アドラーの考える人生とは、線でつながったものではなく

「今この瞬間を、くるくるとダンスするように生きる、連続する刹那」 なのです


目標や人生設計は必要ない

というか、そもそも計画的な人生なんか不可能だから



そして、「今この瞬間に強烈なスポットライトを当てて生きよう」


スポットライトのないステージ上では、客席の一番奥まで見渡せるけど

強烈なスポットライトを浴びると、最前列さえ見えなくなってしまうから



それと同じように、「いま、ここ」 に強烈なスポットライトを当てていたら、

過去も未来も見えなくなるはず

過去にどんなことがあったかなど、自分の 「いま、ここ」 にはなんの関係もないし

未来がどうであるかなど、「いま、ここ」 で考える問題ではない



ダンスをすることは、踊ることそれ自体が目的で

ダンスによってどこかに到達しようとは思わないけれど

その場にとどまっているわけではないから

一生懸命踊っているうちに、どこかにたどり着いているはず




今この瞬間にスポットライトを当てて

ダンスするように生きよう・・・ってことでしょうか



そして、ダンスをしながら道に迷わないためには

道標となる「導きの星」 が必要で


アドラー心理学の 「導きの星」 は

「他者に貢献すること」




「他者に貢献する」 という 「導きの星」 さえ見失わなければ

迷うことはないし

自由に生きてかまわない





思えば、人生の目標など決めずに、無我夢中で生きてきて・・・


家族の忠告にも耳を貸さずに、道を選んで


その結果の重さに、打ちのめされそうになったり


この刹那的な生き方を、批判されたこともあったけど


自分の人生に意味を与えることができるのは、自分自身だけだから


少しでも誰かの役に立てるように・・・


ダンスは苦手だけど


下手なりに、これからも踊り続けてみようかな・・・


アドラーの言葉に、少し勇気づけられているこの頃です




「嫌われる勇気」 を読み終えて


次は 「幸せになる勇気」 を持たなきゃ・・・

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なんて・・・、いつも悩んでばかりいた私は

哲学や心理学の本を読むのが嫌いじゃないけれど


アドラー心理学なんて、必要ない人がほとんどかもしれませんね



でも、少しでも、悩んでいる人は


アドラーの本の中に、生きるためのヒントがあるかも・・・









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コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
大変興味深く、読ませていただきました。先生より少し上の私としては、歳を重ねる事に、良い方に「人は思い出に生きるもの」と実感しております。そして、他人からの目を気にすることも少なくなり、物事をあまり難しく考えないよう意識的にしています。なかなか出来ませんが。「一日一生」日々、一度っきりの人生を自分らしく過ごしたいと思っています。こちらも、なかなか出来ませんが。他者への貢献も、全ては健康が一番です。くれぐれも、御自愛ください。
気仙のまっさん
2017/01/20 11:14
固定観念に縛られず他人の目を気にしなければ、楽になるのでしょうね
勇気が必要なことには不安もついてきますね(´`:)
私はなかなか他人のアドバイスで自分を変えることができない頑固な人間です(>_<)
雨と雪
2017/01/20 17:21
過去に悩んでいたことを思い起こしてみると「対人関係」が原因であり、「承認欲求」が関係していたことに気付きました。

絶対にやらなければならないこと、必ず達成しなければならない目標とは無縁となり、やりたいことだけを自由にやって勝手に決めた目標に向かって生活している毎日です。

“「導きの星」を見つけてダンスを踊りながら生きていく”いいですね。
毎回深い内容のブロにより考える機会を頂いていることに感謝しています。
RYO
2017/01/21 00:02
名言ありがとうございます。
太郎冠者
2017/01/21 05:18
社会貢献・自己満足・見返り・羞恥心、考えだすと宇宙の事くらい悩むねぇ。ちなみに自分のくるくるダンスはサンソンでハガキを読まれる👊です(笑)
親父サーファー
2017/01/21 19:20
気仙のまっさんさんコメントありがとうございます
思い出に生きる、その通りですね。
年を重ねるごとに、楽しいことは勿論、苦しかったことや辛かったことも思い出に変わります
なので、苦しみが多いほど思い出も増えていくような気がします。
でも、それは年をとって初めて気づくもので、渦中ではこの世の終わりのような気持ちになったこともありますね
実は私の座右の銘は、「エースをねらえ!」の宗方コーチの「人生に、耐えられない苦しみも悲しみもない、過ぎてしまえばみな思い出になる」という言葉です
今までこの言葉に助けられてきました
とはいえ、結構悩んでしまう性格だったので、これからは気仙のまっさんさんのように、物事をあまり難しく考えないようにしたいと思います
気仙のまっさんさんもお身体を大切にしてくださいね
ほのぼの
2017/01/22 13:53
雨と雪さんコメントありがとうございます
社会生活を送っている以上、他人の目を気にしない、というのは難しいですよね
でも、雨と雪さんの頑固な部分、私はとても大切なことのような気がします
自分を貫くということも、時には必要ですので
でも、自分を貫きすぎて辛くなることもあるかもしれません。
そんな時私は、自分が楽になる方法を考えるようにしています
ほのぼの
2017/01/22 14:01
RYOさんコメントありがとうございます
対人関係なしで生きていくことはできないですし、承認欲求は多かれ少なかれ誰にでもあるのだと思います。
悩みながらも、自分が納得できるように折り合いをつけていくしかないと思っています
とりあえず、今を一生懸命生きるしかないような気がします。

私が心に残ったことを書いているだけなので、賛否はあるかもしれませんが、何かを感じていただければ嬉しいです
ほのぼの
2017/01/22 14:12
太郎冠者さんコメントありがとうございます
心に響く名言は数多くありますね。
何気ない言葉に助けられることもあるので、心にとめていただければ嬉しいです
ほのぼの
2017/01/22 14:16
親父サーファーさんコメントありがとうございます
社会貢献は大切ですが、自己満足や見返り、羞恥心などを悩んでしまうのは、正直な気持ちではないかと思います
それを悩まなくなって、自己中心的になるのが問題なのかもしれません

サンソンのハガキを読まれるために、一生懸命達郎さまのことを考えているうちに、きっと素敵な出来事が訪れるような気がします
今、サンソンを聴いていたら、知り合いのドクターのハガキが読まれました(多分)
その先生は同じ科で、時々お会いするのですが、仕事の話より達郎さまの話でいつも盛り上がっていました
なんだか、嬉しくなりました

親父サーファーさんの葉書が読まれるように、私もお祈りしていますね
もし葉書が読まれましたら、是非お知らせください
私は毎回録音していますので
ほのぼの
2017/01/22 14:41
先生に共感します。

実は長男は36歳で東京の某大学の臨床心理の准教授です。

そんな訳で心理の本も全て避けていました。

これを機会に見直します。
グリーン
2017/01/24 21:33
はじめまして。
本文と全く関係のないコメントで失礼します。
私は女子医学生です。いま泌尿器科に魅力を感じています。ロボット手術に興味があるのと、外科も内科もこなせる点が魅力的だと思ったのが理由です。
しかし、泌尿器科に興味があると言うと冗談に受け取られるか驚かれます。私自身、患者さんにセクハラを受けたりするのではないか、先輩の女医が同じ科にいないと女特有の悩みに理解がないのではないか、と考えてしまいます。女性外来の話も聞きますが、そちらに進むと自分が泌尿器科に感じる魅力から外れてしまう気がします。
科を選ぶのは何年も先だし、ポリクリもまだなので、興味のある科が変わる可能性は十分あるのですが、女性に生まれたというだけで興味のある科を諦めるのは悔しいです。
先生はなぜ泌尿器科を選択されたのでしょうか。いままで後悔はなかったですか。
たまご
2017/01/25 00:01
グリーンさんコメントありがとうございます
息子さんが臨床心理の先生なのですね。
心理学はとても興味深いですし、生きる上で役に立つ学問ですね
素晴らしいお仕事ですので、グリーンさんも是非心理学の本を手に取ってみてくださいね
ほのぼの
2017/01/26 18:49
たまごさんコメントありがとうございます
泌尿器科に興味を持っていただけて嬉しいです
たまごさんが考えていらっしゃるように、泌尿器科は外科でもあり内科でもあり、老若男女すべての患者さんを対象としているので、とても魅力のある科です。
私が医師になった頃の泌尿器科女医の数は、東京を除いては、各都道府県に一人いるかいないか、という状態でした。
私も勿論先輩女医はいませんでした。
医師になる前もなってからも、周りからは変人と思われていたような気もします

私は循環器内科医になるつもりでしたが、ポリクリの時に手術で腎臓を見てから、腎臓をライフワークにしようと思いました。
そこから先はすべての反対を押し切って…、という状態です
女性にとって生きにくい世界でしたので、後悔した瞬間もありますが、自分の選択ですし、やりがいのある科ですから続けることができました

女性医師だからと言って女性泌尿器科を選択する必要は全くありませんし、がん専門医でロボット手術をしている女性医師も沢山います。
今は女性医師の方がむしろ恵まれているような気もします。
たまごさんもこれからまた気持ちが変わるかもしれませんが、いつも自分の心に忠実に決断されるのが良いと思います
頑張ってくださいね
ほのぼの
2017/01/26 19:11
丁寧なお返事をありがとうございます。
先生のコメントを読んでとても励まされ、もやもやがすっきりとしました。
ブログの記事を拝読したのですが、先生のように公私とも充実した素敵な方に憧れます。これからも更新応援しています。
見ず知らずの学生のコメントにここまで丁寧に答えてくださって感謝致します。
たまご
2017/01/27 19:28
たまごさんコメントありがとうございます
私の時代は大昔ですから、たまごさんの世代に当てはめることはできないと思いますので、あくまでも参考意見として流していただければと思います。
良き指導者との出会いも大切ですね
まずは、いろいろアンテナを広げて、一番輝いている学生時代を楽しんでくださいね
ほのぼの
2017/01/29 13:45

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