札幌医大泌尿器科忘年会 2012!!

速いもので、今年もまた札幌医大泌尿器科同門会の忘年会

いつものように会場は京王プラザホテル札幌

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京王プラザホテル札幌は今年で開業30周年

もうそんなになるのですね・・・、と言ってもオープンの頃は私は大学6年生

札幌にはいませんでしたが・・・



そして、忘年会の前には、これも例年のように「札幌腎・泌尿器疾患研究会」


今年の特別講演は、

東北大学医学系研究科・泌尿器科学分野の荒井陽一教授による、「精巣腫瘍をめぐる今日的課題」


精巣(睾丸)腫瘍の新規の患者さんは年間2000人あまり、5年生存率は95%

泌尿器科腫瘍の中では患者数は少ないけれど、完治する確率が高い病気

病変の部位が精巣(睾丸)なので、女性の乳がんと同じように、自分で発見できる腫瘍です

でも、中には恥ずかしくて病院に行けず、かなり進行してから受診する方もいます

進行するとリンパ節や他の臓器に転移するので、生存率がグンと下がるし、手術の範囲も広くなって、抗がん剤治療も辛くなります

私も大学病院時代に、精巣が赤ちゃんの頭くらいに大きくなって受診した患者さまの主治医だったことがあります

病院にも行けず、外出もできず・・・、家にこもっていたらどんどん大きくなって・・・

どうしてここまで・・・、もっと早く来てくれたなら・・・、そう思うととても残念でした



講演では、精巣腫瘍の手術療法を中心に、現在の治療法と今後の課題について大変わかりやすくお話いただきました


とても興味深かったのは

治療法に選択によって、その後の人生の楽しみ方がどのようになるのか・・・、ということ


たとえば、ごく初期の患者さんの場合、リンパ節を含めた拡大手術をするか、精巣の摘出のみにするのか・・・の選択

リンパ節まで手術すると、再発のリスクはなくなるけれど、術後の性機能障害などの合併症のリスクもあり


普通に考えると、なるべく負担の少ない手術にした方が、その後の生活を楽しめるような気がしますよね


でも、実際に調査してみると

拡大手術をした患者さまのほうが、生活で不都合な面があったとしても、その後の人生を楽しむことができている、という結果だったのです


つまり、最小限の手術をした場合、

その後の転移の可能性があるため、頻回に病院に通って検査を受けなければならず

精神的にも常に不安がつきまとう

さらに、頻回のCT検査は被ばくの問題もあり・・・


逆に、拡大手術をした場合、

生活上不都合のことがあっても、転移の心配が少なく、通院間隔も長くなるので、時間的にも精神的にも自分の生活を楽しめる・・・

ということなのです


たしかにそうかもしれませんね


病気じゃなくても、不安なことや、面倒なことを棚上げにして、見て見ぬふりをして生活していても、常に気になってなんだか落ち着かない・・・

なんてことありますよね


私の場合、あの原稿まだ書いていなかった・・・、とか、あれもしなきゃ、これもしなきゃ・・・

でも、、今日は疲れたからなぁ・・・

なんて眼をそむけていても、なんだか寛げず・・・


結局は、やらなければいけないことはやってしまって、心の負担を軽くすることが大切なんだなぁ・・・

と、あらためて反省させられました




そして、講演会の後は場所を移動して忘年会

これもいつものように1階の「グラス シーズンズ」

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塚本教授、荒井教授のご挨拶の後、熊本名誉教授のご発声で乾杯~


美味しいお料理をいただきながら、歓談の時間~

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・・・と、大学の医局の先生が数人私のところにいらして

「AERAみましたよ~」

え~!!AERAに出ることは、同門会の先生にはどなたにもお知らせしていなかったのに・・・

実は、医局の若い先生の中にも結構達郎さまのファンがいて、みんなコンサートにも行っているらしく

それと、AERAを定期購読している先生もいて、読み終わった後医局に置いてくださったようで・・・

突然私が出ていたので、みんなビックリしてたみたい・・・


でも、達郎さまファンの若い先生がこんなに沢山いるなんて・・・

なんだかとても嬉しくなって

あの曲が好き、とか、あのアルバムイイよね~、とか達郎さまの話題で盛り上がり~


思いがけず楽しい忘年会になったのでした~


そして、その後には医師会の役員をしている先生と、選挙の話やこれからの日本の医療について、しばし語り合い・・・


とっても楽しく、充実した忘年会でした~




ところで、話は戻りますが・・・

精巣腫瘍は30代の男性に多いと言われていましたが

最近は40代から50代にも増えているそうです

環境ホルモンなどの影響なのか・・・、食生活なのか・・・

疫学調査の結果に興味がありますねぇ・・・



とにもかくにも、男性のみなさん・・・

精巣腫瘍は自分で発見しましょう

なぜなら、検診で発見できるものではなく

自己申告がないと、検査をすることができない腫瘍ですので・・・

(奥さんが泌尿器科医、であれば話は別ですが・・・


そのためには日頃から自分の精巣の大きさや硬さなどを確認しておく必要がありますねぇ

まずは正常の状態を知っておく

そうすれば少しの変化でも気付くはず

そして、気になる時には専門医を受診することが大切です



自分の身体を守れるのは、自分自身ですよ~



な~んて、私も医者の不養生、と言われないように気をつけま~す


精巣腫瘍には絶対ならないと思いますが・・・


この記事へのコメント

太朗冠者
2012年12月21日 02:28
わぁーそんな病気あるんですね勉強になりました。そう言えば女房さん入念に触っていた事ありました確認していたのかなゴルフボールみたいになってないか? 男の乳ガンですね
コワイな~もっと宣伝してほしいな
泌尿器科イコール前立腺炎のイメージしかなかったです。
ほのぼの
2012年12月22日 01:41
太郎冠者さんコメントありがとうございます
精巣腫瘍は多い病気ではありませんが、自分で見つけることができるので、そういう病気があることを知ってくのは大事なことだと思います
泌尿器科というと前立腺のイメージが強いですが、いろんな病気があります。
赤ちゃんからお年寄りまで、性別問わず・・・
検査から診断、手術、術後フォローまで、すべてを診ることができるので、とてもやりがいのある科です
気になる症状がある時は気軽に受診してみてくださいね
ポンコツ爺yasu
2012年12月22日 17:58
貴重なお話大変参考になりました
どんな病気でも、日頃からチェクや観察がいかに大切
かが痛感させられました。

人生の楽しみ方は人間にとって永遠のテーマの様な
気がします!

それにしても、充実した忘年会良いですねぇ(^。^)y-.。o○
ほのぼの
2012年12月23日 23:55
ポンコツ爺yasuさんコメントありがとうございます
参考になって嬉しいです。
たまには泌尿器科医らしいお話もしないと・・・
是非チェックしてみてくださいね~

楽しいことばかりの人生はきっとつまらないもののような気がします。
辛いことや困難を乗り越えた時の達成感や充実感があるからこそ、楽しきかな人生!!といえるのかもしれませんね

札幌医大泌尿器科の同門に入れていただいてまだ10年ですが、皆さんとても優しくて、仕事の上でもいつも助けて下さって、私はとても幸せ者です
忘年会も楽しいですよ

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