人生の中でもっとも幸運なこと…

先日、自宅で何気なくテレビをつけていたら、「心に刻む風景」という番組が放映されていました

この番組は主要な番組と番組の間の数分間に流れるもので、天気予報なんかと同じように、つなぎみたいなプログラム。

でも、私は結構こういう番組が好きです

たとえば、テレビ朝日の「世界の車窓から」とか、NHKの「名曲アルバム」みたいな・・・


勿論わざわざその番組を見るためにテレビの前にいるわけじゃないけど、なんとなく流れている中で偶然見ると結構面白い

「世界の車窓から」は、恐らく一生行くことのない街を走る列車から見える風景や、車内の様子がとても興味深く

「名曲アルバム」はクラシックの名曲の作曲家の知られざる素顔や、その曲が生まれた時代の背景なども知ることができて、楽しいのです


「心に刻む風景」は著名人ゆかりの町の風景とともに、その人のエピソードが語られて・・・、ナレーターの中村吉右衛門さんの声がとてもステキ



そして、その日の舞台は、アガサ・クリスティが少女時代を過ごしたイギリス西部の港町「トーキー」

年の離れた末っ子として生まれたアガサは、いつも本と一緒の生活

実業家の父とともにこの街の教会に通い、聖書の言葉に耳を傾けて・・・

彼女の密かな楽しみは、教会に集う人々をそっと観察すること・・・

その街に生きる様々な人々が、彼女にとっては輝いて見えていて

のちにその故郷の人々は、彼女の小説の登場人物として物語を彩るようになるのです



そして、アガサ・クリスティの言葉が印象的

「人生のなかでもっとも幸運なことは  幸せな子供時代を持つことである」

「幸運」とは何なのか・・・、考えさせられますね


たとえば、宝くじに当たったり、素敵な恋人や伴侶に巡り合えたり・・・

でもそれは一時的なものだったり、やがては色あせてくるかもしれないもの



そして「幸せな子供時代」、というのは決して経済的な幸福だけではなくて、

自分の感性の中で、人生に大きな影響を持つ人や物に出会えること・・・


子供時代の素敵な出会いが、年をとってからの生活を豊かなものにしてくれた時、幸せな子供時代だった・・・と思えるのかもしれないなぁ



シャーロックホームズの本に出会い、ミステリーを書きたいと思っていたからこそ、日常で出会った人物を、物語の登場人物にすることができたのですね


私たちが見過ごしている日常には、そんな宝物が沢山ちりばめられているのかもしれません



私の子供時代の幸せはピアノと歌に巡り合えたこと

幼い頃、テレビから流れる歌に合わせていつも歌っていた私

そして、ソファーの肘掛けの上でピアノの鍵盤をたたくように遊んでいた私を見て、おもちゃのピアノを買い与えてくれた母

もしかしてピアノの天才かも・・・、なんて早とちりをするような母ではないけれど、やがてピアノを習わせてくれて・・・

私と妹がちゃんとお稽古に行くようにと、母も一緒にレッスンを受けていました

札響の定期演奏会や、ピアノのコンサートにも母と妹と3人で出かけて・・・

そんな母の思いを踏みにじるように、テニスに夢中になってあっさりピアノをやめてしまった私だけど

たくさん回り道をして、いろんなことがあっても、やっぱり今音楽に触れることで幸せを感じていられる


天才少女でもなく、今は音楽とは全く違った仕事を生業にしているけど

音楽のある毎日を過ごせる場所が私の安住の地



自分の人生が幸せかどうかは自分が決めることだから・・・


少なくとも、幸せな子供時代を持つことができたのは、最大の幸運だったなぁ・・・なんて、テレビを見ながら思ったのでした

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